タブレットは駅と駅の間(閉塞区間)に1個だけしか機械から取り出せないようにして使う通行証で、 普段私たちが目にする「わっか」のはそれを革袋に収めて取り扱いやすいようにするキャリアです。革袋には窓があって、タブレットの中央に開けられた穴形を確認出来るようになっています。
 というわけで、現行のタブレット全種類の写真は本に掲載してありますので、ここでは一時期のみ使われた過去のタブレットのお話。

謎の軽量化タブレット
 戦中〜戦後にかけて、砲金不足によりアルミ製のタブレットが作られた。強度的な問題が発生したようであるが、友人が所有している第3種(上毛電気鉄道にて使用)も確かに全体にヒビ割れている。重量は340g・幅は104mm程度で僅かに大きい・灰色でステンレスには見えず・種別穴の上の運搬用丸穴なし。
 
 ほかにも鉄道技術研究所でジュラルミン製のタブレット(約420g)を開発したことがあったようである。タブレットは基本的にキャリアに入れて使用するので、その重さは1kgほどになる。高速で駅を通過しながら機関助士が受取る場合を想定すると、それでは重すぎて衝撃が大きいために材質を変更し軽量化が図られた可能性もある。

 写真の上の第1種「まる」は銀灰色をしている。一見ステンレスのようでもある。参考のため下に配した通常の砲金製タブレットの色合と比べて貰いたい。重量は325gとおよそ4割減となっている。